赤字は「出血」

実は会社が潰れる理由の多くに、

「集客をしたから」

という意外なものがあります。

「えっ!なんで集客したらダメなの?」

とあなたは思うかもしれません。

しかし、たとえば、

怪我をして大量出血しているときに、
筋トレしたらどうなるでしょう?

当然、死にますよね。
実は、会社が赤字のとき、というのは、
人間の身体で言うと、

「出血している状態」なのです。
そして、集客は、「筋トレ」に当たるのです。

資金はお金で解決せよ

赤字のときには、
資金繰りが苦しいはずです。

でも、これは「出血」なのですから、
筋トレで体力増強を図るよりも、

「止血や輸血」

をすべきなのです。

だから、この時にやるべきことは、

「お金を借りる」
「出資してもらう」

などの資金繰り対策なのです。

それにも関わらず、
多くの経営者は、集客(筋トレ)で何とかしようと
してしまいます。

これが命取りになるのです。

集客で倒産するメカニズム

つまり、資金繰りと集客は、
別の問題として捉える必要があるのです。

しかし、これがゴッチャになっていると、
集客すれば何とかなる、とばかりに、
集客をするのですが、

あなたもご経験があるように、
集客をするには広告費がかかります。

お金がないときに、
広告を打つ、というのは、それだけで、
資金繰りを悪化させるのです。

じゃあ、すぐに効果が現れるか、
というと、残念ながら集客はジワジワと時間がかかるため、

その間に資金ショートする、
という、パターンに陥るわけです。

もちろん、広告を打たずに、
口コミや紹介で集客する、という方法もありますが、
こちらは、お金はかからなくても、
今度は時間がもっとかかりますので、
やはり効果が出る前に、資金ショートしてしまうのです。

順番が大事

私がコンサルティングを行う場合、
こうしたリスクに陥らないよう、順番を大切にします。

それは、

1)資金繰りの改善
 ↓
2)コストダウン
 ↓
3)客単価アップ
 ↓
4)集客

そう、集客は一番最後なのです。
この順番で行うと、極めてリスクを最小限にしつつ、
着実に経営改善が行える黄金パターンなのです。

もちろん、1)~3)を経なくても、
いきなり4)集客ができる状態の会社もありますが、
それはごく少数派です。

ぜひ、あなたの会社も集客が命取りにならないよう、
気をつけてくださいね。